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一ノ瀬家の大罪

【あらすじ】

福井県へ旅行した際の事故により、記憶喪失となった一ノ瀬翼とその家族。仲を深めようとしたものの、入院中には記憶が戻らない。帰宅後、自宅の様子から考えていたような仲のよい家族ではないことに気づく。翼は失われた記憶を取り戻すために学校に通う。学校では親友だという中嶋から残飯をかけられ、クラスメイトからいじめられるも、翼の反抗により立場が逆転し中嶋がいじめられる側に回る。が、翼と中嶋はもともと同じサッカー部の友人関係にあり、2人は仲直りするがクラスメイトからは敵意を向けられるのであった。翼は妹の詩織の秘密を知る。翼と中嶋は罰で募金活動を行っていた際に、詩織がSNSで知り合った大人の男性と会うところを目撃する。詩織は自己嫌悪を抱いていたが、男性と過ごすことをやめられずにいたものの、翼が詩織が中学生であることを伝えると男性は去っていった。その後、父の翔が申し込んだ社員旅行に家族全員で参加する。旅行先での事故により意識を失った翼は、目を覚ました時に家族とともに記憶喪失状態になってしまう。そこで翔は別人と入れ替わっていた。以前と異なり、頼り甲斐や行動力のある翔が別人であることに翼たちは気づき翔を探そうとするが、翔との記憶を思い出した母の美奈子は存在を消される。翼は、祖父の耕三からこの世界はループした2000回目の世界であると知らされる。耕三はこれまでは記憶がリセットされていたが、1999回目の前回で翔が何かを思い出したことにより存在を消され、状況変化によりリセットが起こらなくなったことと、別人の翔が黒幕ではないかと自身の分析を話す。翼は颯太からこの世界が翼の夢の中の世界であり、目覚めには過去の受け入れが必要であると伝えられる。このまま目が覚めない方がよいのではないかと考えた翼であったが、4年間の昏睡状態から目を覚ます。その後も「記憶喪失で目覚める夢」を見る翼であったが、何者かから警告を受けるのだった。

【発売年】

2022年

【出版社】

集英社

【連載誌】

週刊少年ジャンプ

【巻数】

既刊5巻(2023年12月4日現在)

【上位レビュー】

前作のタコピーは一話目からノンストップで絶望感満載、ストレートに心を抉ってくる話だったが、こちらはサスペンス風でまだまだ先が読めない。一話目で家族が全員記憶喪失と判明→徐々に仲良くなり帰宅したら家はまさかの惨状&通常ミステリ小説でしかあり得ないような不穏な間取りで、一度仲良くなったはずの家族がまた不安と絶望のどん底に突き落とされるという展開だったので、今回はあえて一度上げてから叩き落とすパターンなのか?と勘繰ってしまう。(笑)主人公の抱える問題が今巻で本当に解決したのかも家族全員の抱える秘密・問題がなんなのか判明しないと本当に解決したのかわからない。タイザン5先生は人間の嫌なリアル感を出すのが上手いので、家族の明かされていない秘密が主人公やその周囲の人間に悪影響を及ぼすものだった場合、今回友人になった相手が掌返ししクラス総出のいじめが更に苛烈になって再燃するパターンも考えられる。(基本タコピーですら完全なバッドエンドではないので、想定できる友人の反応としてまだ東くんの兄貴パターンもあり得るが)この後また絶望に突き落とされるような嫌などんでん返しがありそうで一巻だけではなんとも言えず、穿ち過ぎかもしれないが、おそらく一話目にあった家族で一家心中しようとした(?)という部分の謎が解明されないうちは家族の個々の問題が解決したように見えてもまだまだ油断してはいけないような不穏な雰囲気がある。今回はタコピーのような超常的な人と人を繋ぐ存在がいないので、その代わりを記憶を失った人格が補っているというギミックが面白くてこの人小説家とかでも普通にやれたんじゃないかなと思う。今回はプロットが緻密になっていてタコピーより更に進化しているし、雰囲気が独特な作風は健在。

ネット広告で見かけた導入部が衝撃的で、現在購入できる4巻まで一気に読みました。一家全員記憶喪失という設定は斬新で、それを楽しんでしまう一家の関係も微笑ましく好ましいのですが、一転して暗くおどろおどろしい、一家の大罪というタイトルを予感させる展開。とてつもない良作の予感がしました。ストーリーとは関係無いですが、長い廊下の左右に3世代全員分のそれなりに広い個室が配置されるという、都市部の住宅としてはとても無駄で贅沢で特異(でリアリティの無い)間取りの謎なんかも明かされると良いなと思いました。

【下位レビュー】

連載当初どうなんだろうと思い読んでみたものの記憶喪失からの相変わらずのイジメネタありーのでもう読むのを止めた。絵も好みではないし、なぜ絶賛されるのか不思議だ。展開も変わるような感じもあるが悪いけど、やっぱりこの人の漫画は好きになれない。

訳が分からない。作者や編集ももう制御不能になってるんじゃないのかな?これは今は何を目標にしてるんだっけ?目指す地点がわからず何もクリアにならないまま次から次へと作者が思いつきで色んなシーンを入れてくるから混乱する。担当編集はきちんと仕事してください。あとキャラがしょっちゅう泣きすぎで涙が安っぽく価値が無くなってる気がします。

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