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異世界ひろゆき

【あらすじ】

強大な力を持つ魔王軍に人類の生存権が脅かされ続ける世界で、人類は魔王と対峙する力を持った勇者を異世界から召喚することによりどうにか生き永らえて来た。しかし、魔王ベゲークが召喚されたばかりで無防備な勇者を待ち伏せして殺す「産地直葬」と名付けた戦法を取るようになって以来、人類は連戦連敗を重ねるようになった。支配権を大幅に拡大した魔王軍はこの「産地直葬」を初めて成功させた年を「ハメ殺し元年」と定め、それから1000年の時が流れる。そしてハメ殺し暦1001年。新たな勇者召喚の気配を察知したベゲークは勇者を召喚した直後に「産地直葬」を発動すべく召喚士メソールの前に大軍勢を引き連れて降臨したが、何故か召喚の儀式は成功したはずなのに勇者は現れなかった。儀式の失敗を嘲り、メソールに引導を渡そうとベゲークが最終奥義「デス・ビーム」を繰り出そうとした瞬間、黄色いパーカーを身にまとった男が現れて「ビーム要素ないじゃん」とベゲークの奥義にツッコミを入れる。日頃からの遅刻癖によってワンテンポ遅れで勇者として降臨したこの男こそが滅亡寸前の異世界に召喚されたひろゆきであり、肉弾戦では戦闘力1の雑魚同然ながらも固有スキル「論破王」を駆使して大逆転でベゲークを撃破した。こうして、わけがわからないまま異世界に召喚されたひろゆきは、人類を脅かす魔王の軍勢から世界を救う使命感とは全く無縁に元の世界へ帰る方法を探しながら冒険を繰り広げて行くことになる。

【発売年】

2022年

【出版社】

集英社

【連載誌】

となりのヤングジャンプ

【巻数】

既刊2巻(2023年8月時点)

【上位レビュー】

異世界ものあるあるの、低ランク冒険者向けの依頼「薬草採集」での小さな一コマ。薬草を集めながら作中のひろゆき氏が、「単純作業は嫌いじゃないんで」とつぶやくシーンがある。これを読んで、現実のひろゆき氏がYou Tubeにて、単純作業のバイトは得意だったと話していたことを思い出した。こういう細かいシーンまで、ひろゆき氏らしさを本人からトレスしてあって感心する。ひろゆき氏が、ただ異世界で無敵無双するわけでなく、勇者としてのスキルにはちゃんと弱点もあり、かつギャグになってるのも上手い。

最初は良くある異世界物の中でも「別のキャラクターが別世界へ異世界転移した物語」的なものと穿った見方をしていましたが、実際読んでみるとかなり面白い展開が待っていました。召喚されたひろゆき氏のキャラクターは屁理屈を駆使して論破すると言う、正直かなりのウザさを発揮する人物なのですが、それが相手のへのダメージになると言う変わった攻撃方法なのが面白さの一端を担っています。かと言って、本人監修なのに自身を良く思われない評価や表現がされていて、むしろ悪口の方が多いと感じる位にネタにされているのは潔いと感じますねw魔王側の各キャラクター達も強いがお馬鹿・関西弁の不死鳥・花魁風言葉の毒使い女と個性豊か。そんな存在達が徐々に怒り心頭になり語彙力を消失し、ひろゆき氏に対して悪口だけになって行く状況はウザいながら非常に痛快です!ただその分ヒロインのメソールは実力がある魔導士ながら、人を傷付けるのが怖くて戦えない為に若干影が薄いのですが、その分ツッコミ役として活躍してくれています。作画に関しても良く描かれており不安は感じませんでした。文句なく星5です。カバー裏もネタ有り。

【下位レビュー】

リスキル的な勇者召喚の妨害策略は面白い点もありますが、べつにそれは論破王でなくても対応できることもあっただろうという中途半端さがあり、ロジカルな部分を攻めていくのであれば説得力はありません。「絶対防御などのスキルもあったであろうに、起動しなければ倒せる」とかにもかかわらず「論破王のスキルは常時起動」というのは都合が良すぎです。そもそも、何がウリなのか、がさっぱりわかりません。どう使っても許される西村ひろゆきさんをおもちゃにした、そんな作品であり、そしてメディアで見せてくれていたあの破天荒な論破が炸裂するかというと、そこまでのインパクトは出せていない、そして謎にかわいい女の子がいて、結局この作品は、ただただ「西村ひろゆきさんをおもちゃ」という作品なのだな、という風にしか読めませんでした。そして、そもそも、「それってあなたの感想ですよね」など、いくつかお決まりのセリフがあるわけですが、数は少なく、一巻で全てネタを使い切って、あとは全く違う流れという雰囲気が漂っており、おすすめできる作品でありません。

どこにでもいそうなボスを中二キャラが論破する、そんな痛々しい漫画ですね毎回毎回揚げ足を取る展開で、特に笑になるわけではないので読むだけでストレスが溜まります。よっておすすめはしません。

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