【あらすじ】
宇宙世紀0079年、ジオン公国地球攻撃軍司令ガルマ・ザビ大佐が北米戦線にて戦死してまもない頃、ナナオらが所属する同地の連邦軍の小隊に、新隊長として民間上がりのレオ・バルナーク中佐が赴任する。商社勤務の経歴をも活かしたレオの奇抜な作戦により、小隊は次々と困難な任務を遂行してゆく。そして同年12月。小隊は戦火にさらされるケープ・ケネディ宇宙港にて、ガルマの恋人であったイセリナ・エッシェンバッハの遺体が保存されている「棺」を運ぶ。公国軍のテオ・グランは、イセリナの胎内に宿るガルマの子供を求め、小隊を追い詰める。そのとき、小隊の前に公国軍の漆黒のガンダム「RUST(ラスト)」が立ちはだかる。
【発売年】
2022年
【出版社】
集英社
【連載誌】
グランドジャンプむちゃ
【巻数】
既刊2巻(2023年6月19日現在)
【上位レビュー】
一年戦争ド真ん中のお話。ラストガンダムのデザインに惹かれて読み始めてみたら、グイグイ読ませます。「第08MS小隊好きにはたまらない」というレビューに背中を押されて購入してみたら、まさにでした。民間から軍へ入った隊長が、組織の嫌がらせや物資の不足、状況の不利など逆境や弱みを逆手にとる様が痛快で気持ちいいです。こんな上司、憧れるなぁ。あの人も、あの人も出てきて、スピンオフの醍醐味も味わせつつ、作者の気概が伝わってきます。また、ジオンで組み上げられたMSが、今後どのように物語に関わってくるのか楽しみです。絵もバツグンに上手くて、一コマでも読み飛ばすのがもったいないし、展開も無駄がありません。アニメ化希望!
ストーリーも良いと思いますが、MS&メカの描き方がバツグンに上手いので絵をみるだけでも購入して良かったと思える漫画です。作画担当の方は元々もっと写実的な絵を描かれていたので今後キャラクターがもっと馴染んできた時が更に熱いと個人的に思っています。ここ最近のイチ推しの漫画家さんです。今後も楽しみにております。
絵とシナリオ展開には申し分のない素晴らしい作品です。08小隊好きには堪らない作品に仕上がってると思います。またオリジナル要素もあるとはいえ、外伝モノによくある連邦とジオンのパワーバランスを崩しそうな無茶な設定機体も出てこず安心して読める作品に仕上がってると思います。
【下位レビュー】
よくもまあ、こんなものが商業企画として通ったものだと呆れる。安直、幼稚さが目白押しの展開。見ればご都合主義、中二病設定、反リアリティの権化だったガンダムSEEDのスタッフも参加している。さもありなん。よほどこの業界は人材難なのだろう。